お家の中は、当時のままのモノもたくさんあります。
今回は内観を…。さっそく玄関から。
● 玄関のタイルは当時のままです。四角形と八角形のタイルが玄関でとても優しく迎えてくれます。
色合いも今ではあまり見られないタイルです。
● 建具類も当時のまま、網戸も充実しています。日差しがとても入り、風もとおりやすいつくりになっています。
● 廊下には欄間があり、左にあるリビングから光を取り入れ、そのまま廊下に光を落とせるように配慮されています。
● 当時のままの家具です。お家のデザインに合わせてつくられたそうです。大きな机と、イス。
イスは座椅子部分が回転するします、イマドキですね。
● キッチンは収納棚がたっぷりあります。現代のように大雑把なものではなく、食器を収納する為に、
カップ置き場にはフックがつるされていたり、戸棚も仕切り板が多めに設置されていたり、
オーナー様いわく今でもこのキッチンは非常に使いやすいと感じるそうです。
現在は白で塗られていますが、元はこの写真の奥にある薄いグリーンだったそうです。
ところどころ修復されて塗装されていますが、こっそり元の要素が垣間見える部分も素敵です。
● こちらは、押入れ収納ですが階段下に入っています。階段下には数々の建具が保存されていました。
御簾なども現存しており、とても貴重でした。
お家の窓はたくさんありますが、そのひとつひとつのサイズに合わせた、
雨戸や網戸があったようです。
● 階段は窓がたくさんとられており、光はぞんぶんに入ります。 手すりも当時のままで、握り心地がとても優しい気持ちが伝わります。
今回、約80年前の木造住宅を拝見させていただき、デザインはもちろん、生活する為の導線や環境、設備が
非常に考えられている事が勉強になりました。
機会があればぜひ、生活してみたいですね、事務所としても利用OKのようですので・・・。
大阪府堺市
日本初の公園となる「浜寺公園」がある、堺市。また、関西空港も近い。
海辺が近く、商業も栄えた。歴史は非常に古いが、今も路面電車などが通り
所々に当時の西洋建築や赤レンガの建物が残る。