少し前に訪れた、展示会。偶然見つけた展示会ですが、今年とても心に残っています。
改めて、「家」には何が必要か?を考えさせられました。
こちらが今回最優秀賞を受賞した「家」。
模型を実寸に近いサイズで復元されている。(写真は本物です)
そして、この展示会で提案された3つの「家」に関する提案。
1.かんじる
一緒に暮らす人の気配や周辺環境を感じながら暮らすことが可能になるようなプランや、家族や一緒に暮らす人とのきずなを強くするような空間のあり方を提案します。
それは「すまい」という小さなスペースの中でも、決して孤立する事なく、空間を共有しながら暮らしていく「すまい」を考えることにつながっていくことでしょう。
2.つながる
集合住宅の新しいあり方の提案です。同じ規格の空間が機械的に連続・増殖していくのではなく、記憶など、時間的な連続性も内包するような、
有機的に集合する「すまい」を考えます。
また集合住宅そのものが、小さなコミュニティになれるように有機的に形成していったら、それは新しいスタイルの集合住宅になりうるかもしれません。
3.わかちあう
住空間そのものやその周囲を、街や、ひとと分かち合う住まいの提案です。
そこに暮らす「わたし」は、決してひとりではありません。社会を構成するひとりとして、また、地球という、多くの生命が共生する場所で生きている、
ひとつの生命体であることを再認識することができるのではないでしょうか。
近年の住宅は機能的でハード面で進化し続けてきたけれど、その代わりに今回の3つの提案は人が生きる、「衣食住」の「住」の大事さを改めて気付かされた気がします。
ただ生活する為ではなく、人として生きていく為に必要な「住」の考え方。
その新しいというより、改めて考えさせられる3つの提案を元にこの展示会が開催されました。
以下は展示作品です。(※写真撮影可でした)
実際にどう住むかを追求する事も楽しい、住んでからどんな生活環境になるのか想像するも楽しい、「家」は生きる為の箱ではない。
生きる為の「人」が「人」と生きていく場所と感じました。
「Arts&Life: 生きるための家」展
このイベントは終了しました。
東京都美術館にて